毎年開催される「3Sサミット」と、セットで行われる「枚岡合金工具の3S活動工場見学」に参加してきました。
3Sサミットは、3S活動を実践している企業が集まり、成功事例や課題を共有するイベント。
一方の工場見学では、3S活動の先進企業として知られる枚岡合金工具株式会社さんの現場を実際に体感できます。
本記事では、この2つのイベントを通じて学んだ「3S活動を成功させるためのポイント」と「マンネリ化を防ぐ工夫」を、参加レポートとしてまとめます。
これから3S活動を始めたい方はもちろん、すでに取り組んでいるけれど成果が停滞していると感じている方にも参考になる内容です。
3Sサミット参加レポート|成功事例と学びの共有
3Sサミットとは
「3Sサミット」は、整理・整頓・清掃といった3S活動を実践している企業が一堂に集まり、自社の取り組みや成果を発表し合うイベントです。
2018年12月の開催は、大阪工業大学の教室を会場に行われ、活動発表をした6社に加え、見学者を含めると総勢255名が参加。教室は熱気に包まれていました。
今回のサミットでは、以下の4つのテーマを軸に各社がプレゼンを実施。二部屋に分かれて同時進行で行われ、参加者は関心のあるテーマを選んで聴講できるスタイルでした。
- はじめての3S
- マンネリ化予防
- 対話を通じた失敗から成功への気付き
- 利益を出す3S
3S活動が成功する理由
複数の発表を聞いて感じたのは、社長や経営層が率先して3Sに取り組む姿勢の重要性です。
社員はトップの背中を見ています。
社長がルールを守らなければ「やらなくてもいい雰囲気」が広がりますが、反対にトップが徹底していれば自然と風土が醸成されます。結果として3S活動は早く、深く浸透していきます。
他社事例から得られる刺激
一方で、必ずしもトップ主導で始まるとは限りません。ある企業では、当初社長が3Sに消極的で活動が停滞していました。
しかし、社員が3Sサミットを見学したことをきっかけに奮起し、リーダーシップを発揮。他社の事例から強い刺激を受け、全社を巻き込む活動へと発展しました。
「他社の取り組みを見る」こと自体が大きなモチベーションになるのだと改めて実感しました。
正しい目標設定が鍵
さらに重要なのは、社員が共感できる明確な目的を掲げることです。
ある会社では、活動が行き詰まった際に「残業をなくす」という社員発案の目標を設定。これをスローガンにしたことで、業務の効率化に成功し、大幅な時間短縮を実現しました。
「時間短縮の工夫を常に考える習慣」が根づき、今も改善活動が続いているそうです。
3Sを単なる「整理・整頓・清掃」ではなく、「自分たちの働き方を良くする活動」として捉えることが、定着と成果に直結します。
まとめ
今回の3Sサミットは、私自身にとっても大きな刺激となりました。
特に、マンネリ防止や目標設定の工夫、そして他社事例から得られる学びの大きさは、3Sを続ける上で欠かせない視点です。
2020年はオンライン開催も行われていました。
これから3S活動を始めたい方、すでに活動を続けている方、いずれにとっても貴重な機会となるでしょう。
枚岡合金工具の3S活動工場見学レポート|徹底した清掃と現場改善の秘密
枚岡合金の3S活動工場見学とは?
毎年開催される「3Sサミット」とセットで実施される恒例イベントが、枚岡合金工具株式会社の3S活動工場見学です。
今回、私も実際に参加し、現場の取り組みを体感してきました。
まずは、会長・古芝保治さんより、同社がこれまで積み重ねてきた3S活動の歩みについてお話を伺いました。
その後、参加者全員で実際の清掃体験プログラムに挑戦。
清掃体験から学ぶ「3Sの原点」
体験内容は、床に専用洗剤をスプレーし、メラミンスポンジで優しく磨き、最後に乾いた雑巾で拭き取るというシンプルなもの。
これを毎朝、全社員で実施しているそうです。
一見すると単なる清掃ですが、古芝会長いわく「これは精神面にも大きな意味を持つ」とのこと。
どんなに前向きな社員でも、活動が続く中で「今日は面倒だな」と感じる瞬間はあります。
ですが、全員で一斉に取り組む朝清掃が、その気持ちを律し、職場に一体感を生み出す役割を果たしているのです。
工場・事務所見学で感じた工夫の数々
清掃体験のあとは、工場と事務所の3S活動を見学しました。
残念ながら写真は掲載できませんが、その徹底ぶりは圧巻。驚くというより、見ていて「楽しい」と感じられるほどでした。
特に印象的だったのは、楽しみながら取り組む工夫です。
専用の器具や本格的な仕組みだけでなく、ペットボトルや手作りのアイデア改善も多数。
まるで工作感覚で工夫されており、「改善は楽しむもの」という姿勢が伝わってきました。
工場見学で得られる刺激
今回が初めての工場見学でしたが、感動と刺激の連続でした。
特に「3S活動に行き詰まっている」「活動がマンネリ化している」と感じる企業にとって、枚岡合金の現場見学は必ずヒントになると実感しました。
まとめ
枚岡合金工具さんの工場見学では、3S活動が単なるルールの徹底ではなく、社員のモチベーションと一体感を育む文化になっていることを体感できました。
こうした考え方については、古芝保治会長が執筆された著書 『人を育み、利益をもたらす 会社を強くする習慣』 にも詳しくまとめられています。
興味のある方はぜひご一読ください。
3S活動を自社に定着させたい経営者・リーダーの方におすすめの一冊です。
👉 [『人を育み、利益をもたらす 会社を強くする習慣』はこちら](リンク)
まとめ
3Sサミットと枚岡合金工具さんの工場見学は、どちらも3S活動の定着や成果につなげるヒントにあふれていました。
サミットでは「トップの姿勢」「他社事例からの学び」「社員が共感できる目的」が大切だと感じ、工場見学では「習慣化と楽しむ工夫」が活動を支えていることを実感しました。
3S活動は単なる整理・整頓・清掃ではなく、職場文化をつくり、モチベーションを高める取り組みです。
マンネリに悩む企業も、これから始めたい企業も、サミットや工場見学から必ず新しい発見を得られるはずです。